こんにちは!
前回の記事で効率の良い練習について少し触れたので、今回は具体的にどのような練習が効率が良い練習なのか書いていきたいと思います。
皆さんは毎日の練習でどのような練習をしているでしょうか。
出来ないところを繰り返し練習?
繰り返し練習は確かに大事ですが、何も変化のない繰り返し練習は危険です。間違えたパッセージを延々と弾き続けると間違えたパッセージを覚えてしまします。逆もまた然りです。
繰り返し練習をやみくもにする前に、そのパッセージの1音1音を指ではなく、頭で理解する作業が必要です。
具体的にどう理解していくかというと、
①右手のパッセージを覚えるまで歌う→右手の指遣いの確認を机の上でやる→ゆっくり右手だけ弾く
②左手のパッセージを覚えるまで歌う→左手の指遣いの確認を机の上でやる→ゆっくり左手だけ弾く
③さらにゆっくりで両手で弾く
④ゆっくりで前後2~4小節からつなげて弾く
⑤だんだん速度を上げる。ただしこの過程の途中で間違えたら、少し速度を落として練習する。(例:♩=80で弾いているときに間違えたら、♩=75に落として弾く)
①②の歌うという行為は、頭でも耳でも口でも目でもそのパッセージを追っていけるので、頭で理解するのには手っ取り早かったりします。
④はなぜ前後をつなげるかというと、練習箇所のパッセージは完ぺきに覚えたのに、前後のパッセージと練習箇所のパッセージがうまくつながって理解されていないということもあるからです。④でつまずく場合は練習範囲を広げて①から順に練習することをおすすめします。
この五段階の丁寧な練習をしていくと一週間で絶対にそのパッセージが弾けるようになります。キーワードはゆっくりな速度で、そして頭で理解するということです。
お子様でも大人の方でも指が勝手に動いて間違えちゃった…という方は数多く見かけますが、まずその癖をこの五段階の練習で克服しましょう。頭で指令を出してから指を動かすと驚くほど上達していきますよ!
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